12日の日曜日、上記のフォーラムを今田町で開催しました。
この日は、もみじまつり(洞光寺や高蔵寺など)、多紀連山アルペンルート登山、篠山自動車教習所の1000人で大そうじなど、各地のイベントが盛り沢山でした。
フォーラムに来ていただけるかどうか心配しましたが、228人の皆さんにご出席をいただきました。
基調講演では、日本の景観分野での第一人者である西村幸夫先生(東京大学)のお話がありました。
「城下町と田園風景など、丹波篠山の原風景は大変すばらしい。関東では都市近郊にこのようなまちは残されていない。
遺産とは、次の世代に受け継ぐべき財産のことを言う。城下町、福住、立杭など、古いまちなみや建物に新しいお店などができている。
団塊の世代は古いものを壊し新しいものを作ってきたが、若い世代は歴史的なものを活用することに人気がある。ヨーロッパ的になってきた。景観や土地利用など、ルールをもって良いまちを伸ばしていけば、トップランナーになれる。20世紀は都市の時代、21世紀は文化の時代。文化や伝統、まちなみを育て個性あふれるまちをつくる、そこに人が集まります。」
また、パネルディスカッションもありました。
山形県鶴岡市の山本(前)副市長
「鶴岡市は豊かな鶴岡の食文化を地域振興に生かすため、日本遺産、ユネスコ創造都市に取り組んできた。これを市民ひとりひとりが誇りをもちPRすることが大切です。」
福住地区の地域おこし協力隊の岸田万穂さん
「間伐や木工に取り組んでいる。地域のイベントなど、住民に大きな負担とならないよう、また、若い人達がもっと参加してほしい。」
セブンイレブンの荒川法行さん
「私は篠山で生まれ育った。城下町のまちなみや農村景観を大切にするまちづくりを進める篠山市で、景観に配慮した店舗の第1号をオープンした。」
丹波焼の陶芸家の西端春奈さん
「小さい頃から絵を描くことが大好きで、造ることも絵を描くことも両方できる陶芸に魅力を感じ、実家(「末晴窯」)で作陶をはじめた」
なお、山形県鶴岡市の山本さんは、市長が選挙で敗れたため、「前の」副市長となっておられました。
なぜ敗れたのかと聞いたのですが、文化会館をなんと約100億円かけて建設したことが無駄遣いと批判されたそうです。
鶴岡市は人口10万少しですが、財政的に恵まれているのかなあと思いました。
▼フォーラムの様子
▲同志社大学 佐々木雅幸教授
▼パネルディスカッション
▼篠山の景観に配慮した店舗
▲セブンイレブン(瓦屋根風です。)
▲ローソン
▲ドラッグストア コスモス
▼西端春奈さんの作品