本年5月28日から4回にわたり検討委員会で議論していただいた(仮称)篠山市手話言語条例
(案)について、9月9日、嘉田眞則会長(公益社団法人兵庫県聴覚障害者協会)、大内和彦委員(丹波ろうあ協会会長)から報告を受けました。
これは、昭和53年に丹波ろうあ協会が設立されて以降、市内でも手話の普及活動が取り組まれている中、障害者の権利に関する条約や障害者基本法において、手話が言語として位置づけられました。鳥取県が平成25年10月に全国で初めて手話言語条例を制定したことを背景に、篠山市にも手話言語条例の制定を求める市議会隅田議員からの一般質問を受け、(仮称)篠山市手話言語条例検討委員会を設置し検討いただいたものです。
嘉田会長からは、「委員9名で手話に対するろうあ者の思い等、手話にまつわる様々なことを議
論してきた。また、条文の構成、一字一句について何度も議論を重ねてきた。その結果良い条例(案)が策定できたと思う。特に前文にろうあ者の強い思いが込められている。事務局におかれては、委員それぞれの意見を最大限取り入れていただき、おかげで作業がスムーズに行えた。今はやり遂げたという気持ちで一杯である。」とのお言葉をいただきました。
そして、条例が制定されただけで終わりではない。その後において
(1)手話の普及
(2)手話通訳者の育成
(3)手話施策推進委員会の設置
以上の三点について取り組んでいただきたい。とのことでした。
条例名については、委員会では「篠山市みんなの手話言語条例」が多かったとのことです。
この後、パブリックコメント、たんなん味覚まつりでの啓発イベントを実施して、12月議会
に上程、平成27年4月1日施行の予定です。
その時には、是非手話で説明してほしいとのことでした。
この条例が出来れば、近畿で初めての条例となります。
▲ 左が嘉田 眞則会長、右が大内和彦委員