先日訪問して頂いたライズ篠山ドッジボールクラブの皆さんが、全国大会で健闘されました。
残念ながら優勝はできませんでしたが、強豪チームと互角に戦って篠山をPRして来て下さったとのことです。
代表の前田憲章さんより、以下のとおり結果報告がありました。
ライズ篠山ドッジボールクラブの女子チーム、ライズSYMガールズは、3月15日(土)、愛知県名古屋市の日本ガイシホールで開催された「第4回春の全国女子小学生ドッジボール選手権全国大会」に関西ブロック代表として、創部6年目にして初出場しました。
大会は12人制で行われますが、ライズのメンバーは13人とぎりぎり。もし、インフルエンザや体調不良者などがあれば出場することすら危ぶまれるなか、当日は13人全員が元気に集合。まずはホッと胸をなで下ろしました。
朝3時50分、大型バスに選手、応援の男子部員、保護者、歴代の先輩および指導者ら約40人を乗せて、篠山を出発。
途中、バスの中から真っ赤に燃え昇る朝日に必勝を祈願し、7時過ぎに会場に到着。9時からの開会式、そして10時06分からの予選に臨みました。
本大会は、全国9地区のブロック大会を勝ち抜いた32チームだけが出場することを許される、ドッジキッズ憧れのカラーコートで開催。
少し緊張と喜びの笑顔が入り交じるなか、「関西ブロック代表、兵庫県のライズSYMガールズ」との紹介を受け、堂々の選手入場です。
開会式終了後は、いよいよ試合開始です。
予選リーグは、5分間1セットマッチで行われ、全32チームをA~Hの8リーグに分け、各リーグ4チームのうち、上位2チームが決勝トーナメントに進出できます。ライズは、Hリーグ。
予選第一試合、対戦相手はドッジ王国、東海ブロック2位、三重県の強豪、皇花乱舞。
試合は序盤から心配していた守備の乱れやパスミスが多少あったものの、その後は落ち着きを取り戻し、相手アタックを確実にキャッチ、終盤まで8-9の1人負けの状態が続きました。
残り15秒で勝負に出たパスカットが決まらず7-10で敗戦。
3月2日の関西ブロック大会では緊張でガチガチだったこのチームが、この最高の大舞台で見違えるような堂々とした試合を展開、試合を落としたとはいえ、上々のスタートが切れました。
予選第二試合、対戦相手は中国ブロック1位、島根県のS.K.T。
上位2チームに入り、決勝トーナメントへ進むためには、絶対に落とせない試合となりました。
序盤は攻撃陣のパス回しと、渾身のアタックがバシッと決まり、10-7と終始リードのまま終盤に突入。しかし、相手は中国地区1位。徐々に相手ペースになり、最後は相手外野からのアタックを決められ、私の采配ミスが響き8-8の痛恨の引き分け。
勝負の厳しさをまたしても思い知らされ、予選2試合が終わった段階で、1敗1引き分け。
決勝トーナメントに上がるためには、次の試合に大差で勝ち、なおかつ、相手2チームの結果を待つしかない、非常に厳しい状況に追い込まれました。
しかも第三試合の相手は、予選2試合を全勝で波に乗るドッジ激戦区、関東ブロック4位、栃木県の久野ストロベリーズ。
試合は序盤からアタック、キャッチの応酬で、お互いに一歩も引かない展開に。一進一退の攻防のまま時間はすでに4分が経過し、10-10の同点のまま。ベンチの監督、コーチは息をのみ、応援席は声を枯らし、ボルテージは最高潮に達しました。
しかし、無情にも残り20秒で相手外野からのアタックを決められ、9-11で敗戦。
結果、2敗1引き分けで予選Hリーグ3位となり、クラブ全体で臨んだ『チームライズ』の熱く燃えた全国大会での闘いは終止符を打ちました。
3月2日の関西ブロック大会で3位に入り、全国大会出場を決めてからここまでは、激動の2週間でした。特に、今回は出場することができなかった男子部員への想い、兵庫県そして関西代表としての想いを胸に刻み込み、13人の子どもたちは必死で闘いぬいてくれました。
本大会への出場に至るまでの道のりを振り返ると、篠山のちっぽけなチームと子どもたちが、全国大会という最高峰の舞台で、全国の強豪チームと互角に渡りあえるまでに飛躍できたこと、また、「最後まであきらめずにやればできるんだ」ということを身をもって学んだこと、そして、地域の皆さんや多くの方々に支えられ、幼かった子どもたちが心身ともに大きく成長できたことが最大の成果だったと感じています。