「ばね」製品でモノづくりを支える平和発條株式会社篠山工場の野田工場長と、長澤管理課長が市役所に来庁されました。「当社は技術力ではどこにも負けない技能集団です」と、“ばね”に対する熱い思いを聞きましたので、ご紹介します。
ご存知の方も多いと思いますが、篠山工場は篠山市大山下、国道176号沿い、国道を挟んで川代体育館の反対側にあります。約2.5ヘクタールの工場敷地に、従業員は100人を超え、篠山市民もたくさん働いておられます。本社は大阪市ですが、篠山での歴史は深く、昭和43年に尼崎工場を移転し丹南工場を新設、平成元年には本社工場も移転し、現在に至ります。
野田工場長からは、篠山工場での主力商品「皿ばね」製品の話を伺いました。
皿ばね業界のトップランナーとして、ISO皿ばね(Disc springs)の国際規格を作成する委員として、同社が世界各国と交渉等を行い、国際規格を作られたそうです。
あらゆる産業の現場に使われている皿ばねは、中心に穴のある円板を円錐状に加工して底のない形状にした“ばね”です。大きいものではビルの免振装置等にも活用されており、篠山工場では国内最大級の製造が可能とのこと。
最近では、ライブハウスでの「縦ノリ」振動を抑えるための防振床システムにも採用されたようで、若者の音楽事情にも一役買っているという話には、びっくりしました。
今、一番考えていることは「いい人材を確保したい」とのことでしたので、これからも地元就職促進や若者定住に向けた取り組みを進めていきたいと思います。