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世界平和アピール七人委員会の講演会(市長日記)

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 「世界平和アピール七人委員会の講演会」も、今年で8回目を迎えました。
 この講演会は、篠山市今田町出身で出版会社の「平凡社」を創設した下中弥三郎氏の縁で、「世界平和アピール七人委員会」、「公益財団法人下中記念財団」の協力を得て、実施しています。

 本年度は、物理学者の小沼通二さんに、ご講演をいただきました。小沼さんは、今年で、御年87歳です。矍鑠(かくしゃく)とした姿は、私たちが目標とすべき姿です。講演の当日も、宿泊施設から市役所まで5キロの道のりを歩いてこられました。道端の畑の黒豆の葉っぱにカエルなどがおり、楽しく歩くことができたとのことでした。

 小沼さんは、若い時から物理学者として、第一線で活躍されおり、物理学を通して、ノーベル賞の湯川秀樹さん、朝永振一郎さんとも深く関わりがあり、今回、「物理学者として平和を語る」~近くで見続けたノーベル賞の湯川秀樹と朝永振一郎~と題して講演いただきました。

講演では、
 ・科学とは、時に自然に手を加えて、自然にないものを作り出すことがあるため、科学者はその点を慎重に考えなくてはならない。
 ・科学者だけでなく、誰もが、人類の一員であることを認識した行動が求められる。
 などのお話がありました。また、湯川さん、朝永さんの功績や戦中戦後の苦労話。両氏は親友であり、ライバルであり切磋琢磨してきたこと。湯川さんは、枕元にノートを置いて、浮かんだアイデアを書き留めていたこと。などの話がありました。

 本講演を通じて、ノーベル賞を受賞した湯川さん、朝永さんがとても身近に感じられました。そして、世界が認めた2人が科学の発展を望みつつも、人類の一員であるこという視点を忘れてはいけないというところに感銘を受けました。

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