全国市長会の中で土地利用行政のあり方が議論されており、私もその委員のひとりとなっています。
昨日で3回開催され、前回(第2回)は篠山市の取り組みを「講師」としてお話しさせていただきました。
これは、篠山市が土地利用計画や景観計画によってまちづくりをしている先例として評価されているからです。
昨日(第3回)は、筑波大学の村上暁信先生の講演があり、これから人口減少の時代であるので、都市の縮退となる、都市計画プランに対し、自然環境保全プランが必要というお話でした。
ところが全国の都市の事情は色々で、滋賀県近江八幡市の市長は、「近江八幡市は人口が増えており、農地を宅地化したい、その権限を市に移して欲しい」というものです。
また、「きちんと農地を保全していても、隣接の市町が宅地化すれば、人口がそれらに流れていく」との指摘も出されました。
どうしても地方の自治体には、発展=人口増=農地の宅地化、という発想があるのですが、全国アンケートでは逆に環境保全、農地保全の必要性も同じぐらい指摘されています。
一部、例外の都市もあるようですが、長い目で見ればこれからの時代は、宅地化のみを競うのではなく、環境保全プランやグリーンインフラ(自然の恵みを残しながら、自然の有する機能を地域づくりや防災に使用すること)によるまちづくりが必要とされるようです。
昨日はグリーンインフラの活用ということも教えてもらい有意義でした。