本日、本年度、日本遺産に認定された17件の発表がありました。
そのなかで、丹波焼など日本六古窯の「きっと恋する六古窯―日本生まれ日本育ちのやきもの産地―」が選ばれたのです。
平成27年度18件、平成28年度19件、そして本年度17件です。
篠山市としては、初年度の「丹波篠山デカンショ節―民謡にのせて歌い継ぐふるさとの記憶」に続き、2つ目の認定となり、本当に光栄です。
日本六古窯とは、備前(岡山県)、越前(福井県)、瀬戸(愛知県)、常滑(愛知県)、信楽(滋賀県)、丹波(兵庫県篠山市)のやきものを言います。
昭和63年に篠山市(当時の今田町)が呼びかけて、サミットをはじめて連携に取り組み、平成27年11月に篠山市で開催した日本六古窯サミットin篠山において、日本遺産をめざすこととし、備前市において事務作業をしていただいていたものです。
篠山市は平成27年12月に、ユネスコ創造都市に加盟が認められましたが、この時も平安時代から脈々と息づく丹波焼の存在が大きかったものです。
これを機に、さらに注目されることとなりますので、他の六古窯のまちと連携を深め、アピールしたいと考えています。
素朴な丹波焼の味わい、最近では色彩やかなものも増えました。
また、丹波焼の里、立杭は美しい山々と田に囲まれ、山あいの窯元から炎があがる景観は本当にすばらしいものです。
丹波焼が、立杭の里がさらに日本中に、そして世界の多くの皆さんに恋してもらえる様に頑張りましょう。
●ストーリーの概要
『瀬戸、越前、常滑、信楽、丹波、備前のやきものは「日本六古窯」と呼ばれ、縄文から続いた世界に誇る日本古来の技術を継承している、日本生まれ日本育ちの、生粋のやきもの産地である。
中世から今も連綿とやきものづくりが続くまちは、丘陵地に残る大小様々の窯跡や工房へ続く細い坂道が迷路のように入り組んでいる。恋しい人を探すように煙突の煙を目印に陶片や窯道具を利用した塀沿いに進めば、「わび・さび」の世界へと自然と誘い込まれ、時空を超えてセピア調の日本の原風景に出合うことができる。』
▼丹波立杭焼
▼丹波焼古窯跡
▼丹波立杭登窯
▼丹波立杭焼 作窯技法
▼古丹波コレクション
▲古丹波 大壺 鎌倉時代(13th c) 高さ46.8センチメートル 丹波古陶館蔵
兵庫県指定文化財「古丹波コレクション」作品No.2
▲古丹波 壺〈慶長拾八年二月吉日 上吉右衛門 源十郎〉刻銘アリ(1613年製)
高さ32.2センチメートル 丹波古陶館蔵
兵庫県指定文化財「古丹波コレクション」作品No.56/篠山市指定文化財
▲右から兵庫県立陶芸美術館の三木館長、丹波焼陶磁器協同組合の市野清治理事長