4月3日、福住、村雲、大芋の三小学校が統合して、多紀小学校が開校しました。
大芋に住む私の同級生から手紙が来ました。大芋小学校がなくなったことへの複雑な気持ちとともに、「『家のことは心配するな、お前は自分の好きなことやりたいことをやれ』と若者を都会に送り出す風潮はいいかげんやめないといけない」とありました。
私はかつて、ある校長先生に「もっとふるさとを大切にする教育をしてほしい」と言ったことがありますが、その時その先生は「何を言うんですか、私たちは世界にはばたく教育をしているんです」と言われました。
かつては篠山市で一つの学年の人数が1000人を超えていましたが、この4月に小学校に入学する人数は329人なのです。
幸い、0歳~5歳の人口はここ5年間をみると、多紀地区では次のとおり増加の方向にあります。
【多紀地区全体】
年齢 |
22年度 |
23年度 |
24年度 |
25年度 |
26年度 |
27年度 |
0 | 16 | 17 | 20 | 14 | 21 | 14 |
1 | 16 | 16 | 18 | 23 | 15 | 25 |
2 | 14 | 15 | 19 | 22 | 23 | 15 |
3 | 13 | 15 | 16 | 20 | 24 | 24 |
4 | 18 | 12 | 15 | 20 | 22 | 26 |
5 | 14 | 17 | 13 | 15 | 19 | 22 |
0~5 |
91 | 92 | 101 |
114 |
124 | 126 |
これは定住促進重点地区として保育料を無料に近いものとしたり、住宅補助などの施策の表れと考えられます。
また、やはり社会全体が農村、田園回帰の方向にあります。
これからは、「よく勉強して都会に出る」のではありません。よく勉強して、その知識や技術を活かして篠山市に根ざし活躍するのです。医者でも、公務員でも、教育でも、ものづくりでも、農業でも、観光でも、福祉でも、建築でも、建設でも、篠山市で頑張ることが、世界に通じるのです。
多紀小学校が未来にわたって続くよう、みんなで取り組まなければなりません。
▲木製のイスの製作
▲テニスの沢松さん記念講演
▲多紀ライオンズからの校旗の寄贈