毎月1度、市の取り組みやイベントなどを発表する定例の新聞記者の方との懇談会を開いています。
昨日の記者懇談会で、私のこの「市長日記」に書いているNHKクローズアップ現代についての質問があり、NHKや放送倫理・番組向上機構に対し、5月3日付で、「市民あげての再生の取り組みに何ら触れることなく真実性を欠く」「インタビューは過去の別の取材のものを無断で使用している」ことなどを内容とする意見書を送付していることをお話しました。
すると、今日の新聞で色々と報じて頂きました。(記事の大きい順で)
神戸新聞 「時期示さず 5年前の取材映像」
毎日新聞 「篠山市長 NHKに抗議」
産経新聞 「『不誠実』NHKに意見書」
読売新聞 「『NHK勝手に放送』篠山市長が意見書」
などというものです。
私は、インタビューが過去の別のものであったことより、市民あげての再生の取り組みに触れることなく、改革の努力をしていないと誤解されてしまうことが納得できないのです。
これについてNHK広報局のコメントが、また納得できません。
「当時のインタビューを使用することは市の担当者に伝えていた。市長の理解を得ていなかった点は配慮すべきだった」というものです。
上記の「伝えていた」というのは、これもおかしい、誤解を招く表現です。
担当した職員(行政経営課)によると、
「3月18日にディレクターの方が市役所に来られてお会いしました。会ったのはこの1回だけあとはでメールや電話で、写真を提出したり、財政の数字などの説明をしたり、問い合わせに答えていました。
4月30日に放映と聞いて、どのような内容になるか心配で、4月28日に電話したところ、合併前後の状況に加え、当時の瀬戸市長と酒井市長のインタビューも放映されるとは聞きました。しかし、その具体的な中身は全く判らないし、市長に報告したり了解をとったりというものではなかった」というのです。
もう1度、放映当日の朝に番組のインターネット上の予告を見たなかで、篠山市の取り扱いについてあまりに心配だったので、電話したということです。
従って、NHKから、担当者に「伝えていた」などといえるものでは決してありません。
この職員は、このコメントを聞いて、ただがく然としています。真面目で、誠実で、仕事熱心な職員なのです。「NHKというので、誠心誠意、取材に応えてきたのに裏切られ、大変残念です。」と話しています。
私が意見書を出した後、5月9日の日に、NHKのチーフプロデューサーの2人が東京から、市役所に来られて、お話をしましたが、お2人とも篠山市の立場を理解して下さり(と私は思いました)、誠意を感じつつあったのに、またも裏切られるコメントで残念でなりません。
くじけず頑張っていきましょう。