篠山市は平成21年2月のこの大会で「農都宣言」をしました。
篠山市の基幹産業は農業であり、そして、日本の農業の都(中心)となることを高らかに宣言したものです。
今や「丹波篠山」と言えば黒豆、山の芋、お米、お茶、篠山牛をはじめとして、「おいしいものがいっぱい」で、本物、質が高いと日本有数の食のブランドとなっています。
それを築けたのは、多くの農家のまじめで熱心な、農業への取り組みです。県下でも一番で、暑い日も寒い日も、雨の日も田んぼに出ているのは篠山の農家だと言われています。
この日の大会では、パネルディスカッションで、
・平野正憲さん(山の芋栽培農家)
「市内の黒豆は安定しているが、山の芋、栗の面積が落ちている。ブランドにあぐらをかいていてはいけない。自分の作ったものは捨てるものはない。値打ちをつけて売っていきたい。」
・大内正博さん(丹波篠山大内農場経営)
「収益をあげるには、客数と単価をあげることだけではない。農業体験サービスは無限大に広がると思う。私の農場では年間バス500台、2万人が黒豆刈りに来て頂いている。
篠山市には、温泉、城下町など魅力がたくさんあるので、これを線でつなげればよい。」
・片平深雪さん(一般社団法人ROOT)
「篠山市でのグリーンツーリズムを企画しています。都市部の人たちから人気です。市内の集落と都市部の人たちを結びつけます。」
・家澤美智代さん(農産物加工グリーンウェーブ)
「市内の加工業者の方と一緒に食の未来塾を作り、篠山産の農産品加工をしています。トマトのケチャップや黒豆のふりかけも製造販売しています。
また、都市部のレストランと提携し、おいしい野菜を提供しています。」
篠山市の農家は一生懸命、良いものを作るけれど、加工したり、体験させたり、売ったりすることは不得手なのですが、篠山の農は、いろんな方向に展開できると魅力、可能性が十分です。