この12月市議会に「丹波篠山ふるさとに乾杯条例」を提案し、来年1月1日の施行を目指します。
平成25年1月15日に京都市が日本酒で乾杯条例を制定して以来、全国で同じ条例が相次ぎ、県下でも、すでに西宮市、三木市、加東市、明石市、伊丹市、新温泉町などで制定されています。これは日本酒の振興を図ろうとするものです。
私は、今年、京都市のホテルで、松島法城さんの叙勲祝賀会と京都篠山会に出席しましたが、いずれも日本酒で乾杯され、好評でした。
篠山市でも、なんせ灘五郷を支えて活躍してきた丹波杜氏のふる里ですので、乾杯条例の制定を検討してきました。
そして、思案の末、「丹波焼の器」で「丹波杜氏が醸す(かもす)酒」での乾杯として、同じく伝統の技をつくる「丹波焼」を入れるとともに、さらに、乾杯したあとの宴(うたげ)の席では「デカンショ節」で盛り上げることとしました。
デカンショ祭だけでなく、普段からデカンショ節を親しもうというものです。
このように、丹波篠山が全国世界に誇り得る「丹波杜氏」「丹波焼」「デカンショ節」により、ふるさとの良さを喜び、誇りつつ、宴を盛り上げましょう。
こんな、自慢がいっぱいの条例を作れるのは篠山市だけです。
ぜひ、来年の新年会から、よろしく!
【丹波篠山ふるさとに乾杯条例】
前文
農都篠山には、先人の弛まぬ努力によって培われ、篠山文化の礎をなす伝統の技として「丹波杜氏」と「丹波焼」があります。
「丹波杜氏」は、400年にわたり、日本三大杜氏の一つとして灘五郷をはじめ日本の清酒づくりを支えてきました。
「丹波焼」は、「日本六古窯」の一つとして800年の歴史をもつ伝統産業である国の伝統的工芸品に指定されています。
また、「デカンショ節」は、篠山が全国に誇る民謡であり、昔から宴(うたげ)の場においても盛んに唄われてきました。
「丹波杜氏」、「丹波焼」、「デカンショ節」は、先人が残したふるさとの宝であり、大切に守り、後世に引き継がなければなりません。
市民の理解と協力をもって、丹波杜氏の醸す酒を丹波焼の器に満たし、デカンショ節で盛り上げることは、市民やこのまちを訪れる人の農都篠山の暮らしや文化の理解の促進に寄与し、ひいてはまちの元気につながります。
よって、ここに丹波篠山ふるさとに乾杯条例を制定します。
第1条 篠山市は、丹波焼の器に丹波杜氏が醸す酒を満たし乾杯し、宴席をデカンショ節で盛り上げることを推奨します。
附則
この条例は、平成26年1月1日から施行する。