8月に奈良県で開催された近畿学校農業クラブ連盟大会において、兵庫県立篠山東雲高校3年山上琴音さんが優秀賞を受賞されました。
山上さんは小さいころから生きもの好きで、自宅には生きもののためにビオトープをつくっているそうです。
最初は期待したとおりトノサマガエルの住みかとなっていましたが、その後、外来生物のウシガエルが住みはじめ、ビオトープの生態系が崩れてきました。「ブオー」「ブオー」と日に日にウシガエルの合唱が大きくなってきたのです。
ウシガエルなどの外来生物は地域の生態系を破壊する厄介者として扱われていますが、外来生物も一つ一つが大切な命です。
捕獲したウシガエルの命を無駄にしたくない、堆肥化して特産物を育てよう、ウシガエルの根絶を目的とするのではなく、トノサマガエルなどの在来生物と共存できるような環境をつくろう。
山上さんは、このような取り組みや思いを意見発表されました。
山上さんの活動は、テレビでも取り上げられ、多くの方から応援メッセージを頂いたそうです。
山上さんのように生きものに関心を持ち、地域の高校で研究して、それを広く発信してくれることは本当にうれしく、自然豊かな丹波篠山を未来につないでください。
これからの活躍を大いに期待しています。
▲優秀賞を受賞された山上さん
▲ 山上さんの研究に協力された2年生とともに
左から:高仙坊愛峰さん、大山愛恵さん、山上琴音さん、林彩加さん