私の子どもの頃は、身のまわりの川、水路、田んぼなど、魚など多くの生き物がいました。
毎日、魚とりをして遊んだものです。
ところがここ何十年間の間に、川、水路はコンクリートで固められ、子ども達が川などで遊ぶ姿は見られません。
そこで、本年度、コンクリート三面張りの水路を生物多様性・多自然型の護岸に改修するモデル事業として、城東グラウンドと体育館の間の水路で「ふるさとの川再生事業」に取り組み、現在工事を行っています。
コンクリートの川底は、泥が溜まりにくく管理しやすい反面、植物が定着せず生き物にとって良い環境とはいえません。そこで、川底に丸太(篠山産木材)で作った木枠(木工沈床)を設置することで動植物の定着を促し、また、水の流れに変化を持たせるために水が溜まる空間(ワンド部)を造るなど、今後の生き物に配慮した水路づくりを見据えて、様々な工法に取り組んでいます。また、護岸の一部をスロープ化するなど、子どもたちが川遊びしやすい環境づくりにも取り組みます。
今回、市の工事として初めて生き物の退避作業を行いました。これは、今後の水路工事の工程に組み込むことを検討しています。1月25日に水路の生き物(メダカ、シマドジョウ、ドンコなど)を捕獲調査し、上流に退避させたのですが、市内の土木事業者の方にも呼びかけ、見学・説明会を開催しました。
これをモデルとしながら、これからはふるさとの川再生事業に取り組み、本当に篠山が自然豊かであるよう、篠山の自然を取り戻します。