仕事はじめ早々ですが、県立人と自然の博物館の三橋先生による「生物多様性」の研修会を開きました。
環境課、まちづくり部、農都創造部の職員が参加しました。
自然の命輝く環境は篠山市の大きな魅力・誇りで、昨年、森の学校復活大作戦(生物多様性ささやま戦略)を策定し、未来につなごう美しい篠山の自然と生きものをテーマに取り組みをはじめたところです。しかし、実践はまだまだこれからとなっています。
それでも、昨年の大雨で河川の護岸が崩れている箇所の復旧については、でき得る限りコンクリートを使わない、自然を生かした工法をとるよう配慮をはじめました。
私は、川や水路に手を入れる、市をはじめ行政の技術者の役割は重く大きいと思っていますが、これまで生態系とか生物とかの知識がないため、これからの研さんが必要なのです。
三橋先生からは、豊岡市のコウノトリをテーマとした取り組みなどを示され、「グランドデザインが必要、総合計画に位置づけ、環境の部署だけでなく、市・市民あげての取り組みが大切です。」とされました。
具体例として、放棄田の湿地化、田の一部に水を溜めると、カエル、クモが増え、カメムシなどの害虫が減ること、集水桝からの這い上がりスロープ、コンクリート張り河川への手の入れ方などの話がありました。
冬みず田んぼと言って、冬季に田に水を張ることは、山と近い田に意味があって、そうでない田は、一部に溝を掘って水をためるだけでも十分だという話もありました。
篠山市では、すでに平成22年に総合計画ができており、その後、平成25年に生物多様性戦略を作りましたので、総合計画にのせられませんが、昨年9月に策定した「篠山市創造都市推進計画」にはのせています。
今回は実践への第一歩ですが、各部署の連携、そして、市民の取り組みの輪を広げられるよう、来年度に向け取り組んでいきます。