第19回「野生生物と社会」学会の全国大会が、11月28日(木)~12月1日(日)の4日間、篠山で開催されました。
「野生生物と社会」学会は、人間と自然との共存を図ることを目的に設立された学会で、昨年まで「生物保護学会」と称していました。名称変更後初めての全国大会が、篠山で四季の森生涯学習センターをメイン会場として開催されました。全国から148名の研究者が篠山に集まりました。驚いたことは、若い方、そして女性も多かったことです。
◇1日目
●公開シンポジウム(1)テーマ:「地域で考える野生生物と社会の未来」
今回の篠山大会の公開シンポジウムのテーマは、「地域で考える野生生物と社会の未来」、初日の28日には「兵庫県の鳥獣対策最前線」と題した公開シンポジウムが行われ、篠山市の大山地区のアライグマの捕獲と東木之部集落のサル追い払いの取組みが、先進事例として全国に発信されました。
◇2日目
●現地エクスカーション(体験型見学会)
29日には、現地エクスカーション(体験型見学会)が行われ、篠山市大山地区が「住民参画型捕獲と地域づくりコース」、東木之部集落・今谷集落等が「集落主体の獣害対策コース」そして真南条上集落が「大学と地域の連携による環境保全型農業コース」としてそれぞれの現地で地域住民や関係者のガイドの基に見学と協議の意見交換が行われました。
▲28日(木)公開シンポジウム(1) 東木之部の獣害対策の取組みを発表する森本さん
▲29日(金) 東木之部集落の現地エクスカーション(体験型見学会)
◇3日目
●公開シンポジウム(2)テーマ:「野生生物を活かしたまちづくりの可能性」
30日は、野生生物と地域社会が持続的に共生していくために、シンポジウムが開催されました。豊岡市のコウノトリの取組みなどが紹介されました。
篠山市は「自然の命が輝いている」ところが大きな魅力の一つです。
今もサル対策や生物多様性の戦略をたてて取り組もうとしていますが、まだまだこれからです。
しかし、一部とは言え、篠山市の取り組みが大きな評価を頂きました。
人と野生生物の共生は、人間社会の大きなテーマで、ひとつひとつ頑張ります。