平成25年1月25日(金曜日)
八上小学校の木造校舎耐震補強工事が12月末に終了し、耐震改修完成記念式典が開催されました。
地震に耐えられる安全な学校にするため、市内の学校について耐震改修をすすめていますが、八上小学校は歴史的に価値のある美しい木造校舎で、県内で使われている木造校舎の中で最も古い建物です。また、NHKの朝ドラ「甘辛しゃん」の主人公が通う小学校のロケ地として選ばれるなど、伝統を感じさせ、暖か味のあるとても趣深い木造校舎です。
2008年の法改正で、木造校舎の耐震診断が義務づけられましたが、当時は木造校舎の診断方法や補強法が確立されていませんでした。そこで、県と神戸大学が使われなくなった木造校舎で振動を加える実験などを繰り返し、その結果、金具などによる補強をすれば、建て替えなくても耐震性に問題がないということが分かり、県内初の木造校舎の耐震補強工事が行われました。
地域の皆さんの木造校舎に対する思いを考慮し、既存の木造校舎の意匠や材料、色彩を参考に可能な限り現状復旧を行い、柱と土台の接合部を補強したり、腐食が進んでいた部分を補修したりして、震度7の揺れに耐えられる造りになりました。
八上小学校6年生の皆さんから、「校舎がキレイになってうれしい」「勉強やそうじをこれまで以上にがんばります」「100年後も使われるくらい大切に使いたい」などのメッセージが寄せられた感謝状を頂きました。感謝状をもらったのは、私が市長になって初めてのことでしたので、とても感動しました。喜んでもらえて本当によかったです。
これからも、伝統のある木造校舎を誇りに、地域の、そして篠山市のシンボルとして親しまれ続けることを願っています。