兵庫県市長会の地方分権研究会が開催されました。
加西、尼崎、芦屋、養父、明石、伊丹の各市長と私が参加しました。
「関西広域連合」について、事務局長の中塚さんのお話をうかがいました。
関西広域連合は、兵庫県の井戸知事が連合長として、「道州制」とは別のものとして、その機能を発揮しようとされています。
兵庫県が防災、大阪府が産業、徳島県が医療、京都府が観光、滋賀県が環境、和歌山県が農村水産などを担当し、その広域化をすすめることとされています。
しかし、近畿でも奈良県が不参加であったり、全国的な広がりはありません。
私もなにか中途半端な組織のように感じています。
都道府県レベルの「調整」をすることにとどまらず、地方分権の受け皿となり、広域行政を担う責任主体となることをめざされています。
しかし、何かを決める時には、知事さんらの全員一致といいますし、議会もあるのですが、誰が議員かもわかりません。
ですから、市民からすると、自分達の意見を伝えるすべのない、いわば民主的基盤が整っていないことが、なんと言っても最大の欠陥と思います。
兵庫県が近畿全体の防災を担えるかどうかも疑問です。
府県をそのまま置きながらの広域連合は、調整機能を超えることは難しいと思いました。